呪術廻戦展(前期)に行って参りました
皆さんこんばんは。2021年10月4日、本日は呪術廻戦17巻の発売日でしたね。購入されましたか?私はばっちり入手しました。そしてノールックで保管しました。何故かと言うと、アニメで続きを見るまで先は読まぬと心に決めているからです。だったらアニメ放映分だけ買えばいいじゃないかと思う方もいるでしょう。分かります。でも私は芥見下々先生にお賽銭を投じる気持ちで、いつ読めるか分からない単行本を買い続けたいのです。アニメがきっかけでハマったのは紛れもない事実ですが、原作の下々先生に少しでも応援の気持ちが届けばと思っての行動です。知人にちょっと引かれました。いいんです…。
ただ、自分が好きでやっているとは言え苦労することがあるのです。それはネタバレを回避せねばならないということ。本屋さんで一気に揃えた時もあんまり表紙を見ないようにしてました。こう…薄目で、誤って同じ巻を買わない程度の視界で行くんです。それと、一番危ないのは裏面のあらすじですね。絶ッッ対に見ないようにしてます。でもまあ、今はネットで注文しているのでどうしても表紙は見えてしまうんですけどね。17巻のお兄さん、初めまして…どなたですか…という気持ち。楽しみにしておこうと思う。
そうそう、この前呪術廻戦展に行ってきたのでその感想を綴っておきたく、今こうやって記事を書いているのです。自己満の塊のような内容ですが、もし興味があれば下記読んでやってください。
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先日、呪術廻戦展に行ってきた。見どころは何と言っても、原画とそれに添えられた制作サイドのコメントである。このシーンをどういう風に見せようとしていたのか、どういった思いで制作されていたのか…そういった過程を垣間見ることができるというのがとてもよかった。特に心に残っているのは、線撮・完成したアニメーション・絵コンテと3つの資料が縦一列に並んでいて、同時再生していた展示と、エンディングの制作資料エリアの2つである。
メモ)※音声ガイドのアプリの影響でメモが一部消えてしまったので、大半は私の記憶から抜粋している。
・呪力の表現
呪力はその時の感情で色や形が変わる。(下々先生曰く)
⇒これ大事な情報な気がする。多分いつか記事が上がると思うが、呪力の色について思うことがあるのだ。形…と言えば、東堂の呪力がハートだったシーンがあるが、あれは一体…どういう感情なんや。どう解釈すればいいんだ。教えて、下々先生。
・領域展開シリーズの表現
下々先生とかなりイメージのすり合わせをしていたらしい。(伏魔御厨子、無量空処、自閉円頓裹は明確にそう書いてあった)
・虎杖の黒目
虎杖の瞳は小さくするように心がけたそう。原作も話が進むにつれて黒目が小さめになっているし、シリアスな展開に向けてそうしているとのこと。
・釘崎の唇
女性キャラだから上手く表現してあげたかったとのこと。釘崎は口紅!というリップというよりかは、自然な唇の色というイメージを意識したそう。
⇒五条先生のうるつやリップは初登場回の第2話でしっかり表現されているが、その裏話をぜひ…!
・キャラの表現
生きているように描こうと意識をされたそう。なので、役者さん達が声として表現したものを、更にアニメーションにも反映したいという気持ちが強かったとコメントされていた。このようなやり方はテレビシリーズだとなかなか難しいが、できる部分は声を取った後に表情や口の動きを修正したとのこと。
⇒第24話の虎杖と野薔薇ちゃんの会話シーンはまさにこの手法が適用されていますね。
・線撮・完成したアニメーション・絵コンテの3つが並んでいる展示
線撮はアフレコ等で用いられる、パラパラ漫画のような動画資料だそう。初めて見たが、「嗚呼…こういう資料を見ながら役者さん達は声を当てていらっしゃるのね…」と感動した。この線撮という資料は、カメラワークやキャラの動きの情報が主な印象を受けた。映像としてのガワを掴むための資料なのだろうか。なので、表情や感情だったりの細かい情報は、原作で読み取ったり、台詞そのものを文字として解釈してみたり、ディレクション等から得て、声として表現していくのだろう。すごいな~。絵コンテは設計図に近い資料で、こういう絵でここをこう見せたいというようなポイントを流れで整理したものだった。筆者はアニメの制作プロセスを全く知らないド素人だが、こうやって作られているのか~というのが見れて感無量であった。もっと見たい。
・第1話の絵コンテ(宿儺と五条先生の初対峙のシーン)
五条先生が宿儺の攻撃をひょいひょい避けつつ恵ちゃんに喜久福の魅力を語るところだが、
「まだ喜久福の話を続ける五条先生。スクナを無視する感じで」という記述があった。”まだ続ける”というのがミソである。
・朴監督のイメージボード
企画段階のイメージボードとあったが、もう「?????」という位に凄かった。欲しい。(無理)
・五条先生VS漏瑚のシーン
余裕綽々な先生じゃなくて、ちゃんと真剣に(私が思うにまだ全然舐めプだと思うが)戦っている姿勢を見せたかったとあった。五条先生の強さを表現するためにも、漏瑚を弱く見せすぎないように気を付けたとのこと。
・真依に虎杖のことを悪く言われた後のシーン
伏黒と釘崎がブチ切れ、大変治安の悪いお顔をしているシーンだが、「伏黒は苛立ちが表情に出ている一方、釘崎は基本無表情で口元だけに苛立ちが出ている。2人の性格の違いが表現されている。」といった趣旨の記載があった。いや~わかります!という気持ち。伏黒は普段不愛想でリアクションもあまり大きくない物静かな感じだが、結構自分の感情に素直な熱い一面もある。野薔薇ちゃんは普段は明け透けない態度で、喜ぶときはキャッキャしているし、イライラすると怒鳴り散らすこともあるが、ここぞという場面ではふっと頭が冷えるタイプというか…そういう感じに思える。そういった、キャラクター一人ひとりをしっかり理解した上で上手く表現されているのが、呪術廻戦の魅力に繋がっているのだろうと思う。本当に生きているかのような感覚になるのだ。
・真人の表情
第13話の「殺してきたか」と言う時の表情について、「左右で違う表情になっているので片目ずつ隠してみて欲しい」と記載があった。確かに、向かって左は「へ~すっごいじゃん!」と言ってそうな、興味・好奇心がバチバチな顔で、右は何というか…「くっそ憎たらしいぜ!!!」(お口が悪いですね。すみません。)という憎悪に満ちたような顔をしている…。ここ、原画のが分かりやすいのでぜひ皆さん原画集を買いましょう。
・逕庭拳の表現について
なんと作画を担当された方のアドリブだそう。その担当の方が墨を使ったアートが得意だから出たアイデアだそうで、(記憶が曖昧ですみません)いいじゃんかっこいい!となって実際に採用されたと。こうやって自分の得意なものを自由に表現できて、それをやってみようと判断できるという情報だけで、MAPPAさんの制作現場の風通しのよさや柔軟さが伺える。割と本気で職場見学しに行きたい。多分ハンカチ片手に心の中で合掌しながら見ていると思う。
・エンディングについて
エンディングのエリアが一番好きだったかもしれない。設計段階のコメントがちょうど私のツボにクリティカルヒットした。ここはきっちりメモが残っていたので、実際のコメントとほとんど同じと思って頂いてOKである。
虎杖
「勝手に蓋と本体が回り飛ぶヘアワックス」←”勝手に”がポイント
「ファミチキとモンスターを飲む虎杖。友達が隣でパシャッと撮ったイメージ」←わかる。
伏黒
「虎杖と違って無愛想にポッケに手を入れたまま歩く」
「止め絵。小説を読みながらサラダランチする。ファミレス」
「虎杖と違って無愛想にポッケに手を入れたまま歩く」←同じこと2回言われてる恵ちゃん
「止め絵。たまには笑顔を見せる。玉犬たちとほんわか散歩。リードをつけてちゃんとマナーを守っている」←“たまには”
棘先輩
東堂
「たかたんビームを食らう東堂」←ちなみに、絵コンテでは目がハートになってました。
おまけ)五条先生
ダンサーさんの動画資料に載っていたコメントだが、五条先生のシーンに「始終カメラ目線」とあって笑ってしまった。分かる。五条先生のなんとも言えないウザさ(褒めてます)があのエンディングを見ただけでも感じ取れるのだが、多分この「始終カメラ目線」で誰よりもノリノリなところがそうしているのだろう。
という訳で感想は書ききったと思う。また思い出したら加筆するかもしれないが、一旦ここでキリとする。最後まで読んでくださりありがとうございました。
以上!