【呪術廻戦】アニメ勢による2期 第32話「渋谷事変」の感想など

 9/14(木)に呪術廻戦2期第32話が放送されました。いつも通り感想などをまとめていきます。

※下記より、アニメ呪術廻戦・アニメ放映分の単行本のネタバレ及び、筆者の感想&考察要素を含みます。※

参考)単行本で言うとどの部分か?(後修正予定)

 単行本10巻 第83話 渋谷事変①p.76~第84話 渋谷事変②p.104までが第32話の範囲で、他のシーン(冥冥との会話や虎杖とバッタ呪霊の戦闘分)の範囲は後に加筆予定。というのも、原作とストーリー構成が異なっていて、五条と特級呪霊らのやり取りの後に虎杖サイドの話がくるようなのだ。ネタバレ回避のため薄目で探そうと思ったが、どの辺でくるのか不明なので止めておいた。もしご存知の方いましたらコメント欄などでご教示ください…。

ファーストインプレッション

 なんというか、呪術廻戦がまた始まるぞ~という印象だった。五条と虎杖が出てきて、2人のそれぞれの様子が見れてワクワクし、さぁここからどうなるかな!!と言った感じだ。夏油&呪霊サイドも下準備中といった具合で、各々のメイン作業に向けて確実に進めている様子にハラハラする。夏油の策士っぷりも見えていて、本当にこの人何者だという気持ちが大きくなる。

出典:TOHO animation チャンネル, TVアニメ『呪術廻戦』「渋谷事変」第2期PV第3弾(URL: https://youtu.be/PKHQuQF1S8k?si=DhwVjHwoKOZTPnUY)より

ストーリー構成

 尺的には五条と虎杖で半々くらいだが、虎杖の第一戦闘(バッタ呪霊)が終わるまでを先に持ってきたようだ。恐らく…この後の話が、物語の流れを大きく変えるとか、五条側の話が割とボリューミーだからとかそう言った事情で先に虎杖の方を終わらせたのではないだろうか。

シーンごとのメモ等

・アバン:五条サイド

 渋谷駅到着し、人混みの上を歩く五条。SEがぼよぼよ言っててちょっと笑ってしまった。様子を見る姿勢や人の上を歩く様は、お世辞にもお行儀が良いとは言えない。五条先生らしいな~と思った。

・アバン:虎杖&冥冥&憂憂サイド

 オープニングで登場していた男の子が冥冥の弟、憂憂だったということが判明。そして虎杖と冥冥の組み合わせとは...!意外性があって面白い。今まであまりガッツリと登場はしてこなかったが、個人的に冥冥のキャラデザが大好きなので嬉しい。冥冥が一緒にいてくれると謎の安心感がある…私だけだろうか。よっぽどのことがあってもずっしり構えていそうで頼もしそうだ。呪術廻戦0の時は笑いながら鎌を振り回していたが、こういう狂気的な部分も魅力である。ちなみに、この鎌に描かれている模様、頚部の断面図と太陽がモチーフらしい(呪術廻戦展の資料より)。

・アバン:五条vs漏瑚&花御&脹相

 地下鉄の線路に降り立つ五条。普通にふわっと上から下降してくる姿を見ても、何も不思議に思わなくなってきた。およそ無限がどうのこうのという仕組みであろうが、本当に芸達者な術師である…。もう何を見ても、「まぁ五条先生だしな」で納得してしまいそうだ。そして五条の向かいに待ち構えていたのは、漏瑚・花御・脹相の3人だ。「これで負けたら言い訳できないよ~?」の言い方がウーン、五条先生だ!という感じ。漏瑚の「貴様こそ、初めての言い訳は考えてきたか?」の台詞後にオープニングとなる。呪術廻戦全体を通して、こういう台詞のやり取りが本当に魅力的で面白いな~と思う。言い回しや返し方がお洒落なのだ。また渋谷事変が終わったころに好きな台詞などまとめていきたいなと思う。

・Aパート:虎杖&冥冥&憂憂サイド

 補助監督から情報共有を受ける3人。冥冥がカラスを使って状況把握を実施。何気に初めて見る術式使用シーンだが、距離を取って情報収集ができる冥冥の頼もしさといったら…。一旦、明治神宮駅の状況をまとめてみる。

明治神宮前駅の状況

 駅に渋谷と同様の帳が降りていることが判明。虎杖・冥冥・憂憂が急遽対応することになった。

・帳①:地下鉄の駅全体を覆う、一般人を閉じ込める帳

・帳②:帳①の内側に、B5Fを中心に術師を入れない帳

B1F:B1FとB2Fとの間で冥冥のカラスが殺される

B2F:( 同上 )

B4F:改造人間が一般人を襲撃中

B5F:一般人の殆どが閉じ込められていると思われる(ホーム)※呪力を帯びているものは入れない

   →地下に逃げるしかない一般人を追いやって出来上がった状況か?

 上記より虎杖はB2F、冥冥・憂憂はB4Fに向かってそれぞれ対応に向かった。虎杖が対峙したのはバッタの呪霊で、狭い構内でのバトルが開始される。また、現地に向かう前の虎杖の「大丈夫だよ、冥さん。俺はもう負けないから」という台詞は後にも効いてきそうな言葉だ。気持ち的には負けて欲しくない気持ちでいっぱいなのだが、どうなのだろうと心配になってしまう。

・Bパート:虎杖vsバッタ呪霊

 こんなに狭い閉鎖空間の戦闘シーンにも関わらず、スピード感や躍動感が感じられて見入ってしまった。恐らくカメラワークがかなり効いているのではなかろうか。こういう制限のある中での戦闘も見ていて面白いな~~と思った。五条サイドのバトルへの期待も高まる。

・Bパート:冥冥&憂憂 / 真人

 虎杖がバッタ呪霊に勝利した一方その頃と言った感じで、冥冥と憂憂は虎杖と合流してB5Fへ向かおうと話している。そしてまさにそのB5Fにいたのは真人。誰かに突破されたことは把握している模様だが、彼は彼で他にやる事があるようである。虎杖たちが合流し、目的地に着いた時には一足遅かったようで、非術師の女性が一人座り込んでいるだけであった。後述するが、この真人の役割も非常に興味深いところである。

・Bパート:五条vs漏瑚&花御&脹相

 ところ変わって五条サイド。花御の術で、五条の来た道に蓋をするように塞ぐ。この時点での五条の理解は、「敵の目的は五条で、非術師たちが人質であること。」と思われる。そして、この後少しずつ織り込まれる夏油との会話によって呪霊たちの作戦が少しずつ見えてくることになる。

 夏油らは事前に作戦会議をしていて、夏油が「五条悟は一人の時が一番力を発揮する」とアドバイスをする。夏油が獄門疆を持って現れるまでの最低20分間、五条が本気を出せない状態を作って足止めするのが漏瑚たちの仕事のようだ。そのために、五条の周りを非術師たちで固め、五条の意識を呪霊攻略・非術師救助に向けさせるのだ。夏油は五条対策ばっちりですといった具合である。

 個人的にこのシーンがとても印象的だった。夏油の策士さに思わず唸ってしまったし、絵もリンクしていてシャボン玉の描き方から夏油の思惑が表現されているのが素晴らしかった。五条=大きいシャボン玉、非術師=小さいシャボン玉で例えられていて、大きいシャボン玉の周りに小さいシャボン玉が纏わりつく→夏油の足元に落ちる→大きいシャボン玉が弾ける という流れになっている。こういう細かい演出はアニメ呪術廻戦の魅力の1つである。

 ただ、五条も五条で一筋縄ではいかぬだろう。最後の「違ぇよハゲ」「この程度で僕に勝てると思ってる脳みそに驚いたって言ってんだよ」には思わず、ヒェ・・・っと変な声が出てしまう。漏瑚たち、今からでも謝って逃げたら?と思ってしまう程の圧を絵と声から感じた。

考察・疑問など

・内通者、冥冥が怪しくない??と思ってたが…

 以前「シンプルに冥冥が一番内通者向きではないか?」と述べたことがあるが、今回の32話と30話の内容で一旦冥冥の可能性は下げて良い気がした。①学長以上&②①に情報を流している者が2人以上いるという情報しかないので何とも言えないが、“シンプルに怪しい人“は怪しくないかもしれないという点と、32話を見る感じだとお金が軸で動いているとは言え一応こっちサイドな人間と思える…という感覚的な、具体的な根拠のない理由からである。

 そして今問題視すべきなのは①の学長以上の内通者のように思える。学長以上のキャラクターは、アニメ勢としては夜蛾、楽巌寺くらいしか知らない(天元も学長以上になるのだろうか?)ので、まだ分からないことが多すぎて考察も何もできないがこちらも引き続き注意して見ていきたいと思う。

明治神宮駅の狙い、そして真人の仕事とは?

 明治神宮駅と渋谷駅の関係性と言えば、副都心線であること&隣り合わせの駅…と言ったくらいであろうか。何が目的で明治神宮駅に帳を張ったのかいまいちピンとこない。ただ、オープニングや今回映っていた絵から考えてみると、真人が電車で渋谷駅に向かってくるのではなかろうか?ちょうど五条がいるのも渋谷駅の副都心線ホームなので、車内で改造人間を生成→そのまま五条たちのいるホームへ突入 といった具合であろうか?何が狙いなのかは不明だが、状況をより混沌とさせることはできそうだ。とは言っても真人にとっては五条は相性の悪い相手と思われるので、直接バトルにはならない可能性もあるがこの辺も楽しみである。

真人「蝗GUYがやられたか、腕のいい術師が来てるね。残念。俺もやりたかったな~でも仕方ないよね、仕事だもん」(アニメ第32話)

・夏油がやっぱり策士…だが目的が未だ見えず

 ずっと同じことを言っている気もするが、夏油が何を狙っているのかさっぱり分からない。一方漏瑚・花御を始めとした呪霊組は、完全に夏油頼りになっているなという印象だ。この呪霊達も夏油に利用されているだけで、所詮彼にとってはただの手駒扱いなのだろうなという印象をますます受けた。呪霊のことを見下すような発言をしていたし、恐らく最後まで一緒に組む気は無さそうだ。言ってしまえば、途中で捨て置かれた呪詛師と何等変わりない存在なのだろう。

 ”五条悟の封印”と”両面宿儺を仲間に引き込むことor復活”がいずれも夏油にとっても利益のあることだと思うが、それにしたって何がしたいのか本当に不明だ。そもそもこの”夏油”がどういう立場の者なのかも不明瞭だし…。正直人間なのか呪霊なのか、また別の存在なのかすら分からない状態なのだ。気になるなぁ…。

・夏油が五条にかける第一声が気になる

 夏油は五条の目の前に故意に現れる&自身の姿も五条に対しての切り札という認識がある ということで、恐らく夏油から五条に何かしら声をかけると思われる。呪術廻戦0の時のように、「悟―!!久しいね!!」と言ってきたら、筆者は泡を吹いて倒れちゃいそうである。最初にかける言葉は五条を揺さぶるワードにしてくるはずなので、あながちこの線もあり得るかもしれない…。

・夏油は強敵そうだが…

 夏油の持っている”情報と想定がその範疇を超えない”という保証はないが、それは夏油も承知の上なのだろうか。なんたって相手は最強の五条悟先生なのだから、他人が知らない情報も沢山あるだろうし、更に五条自身もまだ知り得ない力を発揮する可能性もあるだろう。そうなった場合、夏油とは言え厳しいのでは?

 まぁとはいっても、その五条の心の隙を突くには十分な効力を夏油自身が有しているので、渋谷事変で会った直後のアドバンテージは夏油の方が著しく高い事には間違いないが…。

・渋谷事変は五条悟の封印だけが目的か?

 五条の封印は散々聞いているので、それは明確に分かっている目的なのだが…五条を封印したら撤収となるのだろうか?なんとなく、他にも狙いがありそうに思える。これを機に虎杖&宿儺を刺激するなりするとか、宿儺を仲間に引き込むとか…何か他に重要なミッションがあるのではなかろうか?

・脹相と加茂家の関連性

 PVでは「百斂」っぽい掌印、32話では「苅祓」と、明らかに加茂と同じ技を使っている。そして明確に「赤血操術」と唱えていたので、もはや偶然とは言えなくなってきた。ということで、一旦呪胎九相図について簡単に振り返りながら考えてみようと思う。

呪胎九相図の概要

・受胎九相図=呪霊の子を孕む特異体質の女性とその子どもに興味を持った加茂憲倫が関与し、9度懐妊、9度堕胎を経て産まれた呪霊

・1-3番は皆血を操る術式を有する

・特に脹相は加茂と同じ技(赤血操術)を使用している

 ということは、下記のことが予想できるのではないだろうか?

→血を操る術式が加茂家に伝わるものだとしたら、加茂家の何かしらの遺伝子情報を子に継がせる必要がある

→よって少なくとも脹相は、加茂憲倫とその女性の子?なのか、何か実験的な施しを実施された?可能性がある

恵「赤血操術、自身の血とそれが付着した物を操る血筋大好きの御三家らしい術式だな」(単行本6巻)

■次回、第33話について

 第33話の予告を見る限り、とんでもなく面白い予感しかしない。恐らく夏油が獄門疆を持って五条の前に現れる回orそれに近い話なのではなかろうか。花御・漏瑚の戦っているカット、ぶちギレてそうな五条先生、赤い呪霊の上に乗って余裕の笑みを浮かべつ夏油、真人の目元アップ、左頬に傷を受ける五条?、五条の領域展開の印を結ぶカット、左頬に傷を負って混乱?している五条等が盛り込まれていて、PVで気になっていたシーンが回収されそうな回である。

 最低限、五条vs呪霊組の戦闘が本格的に開始されるはずだ。五条があの制限された空間でどう戦うのか(領域展開もしてしまうのか)、夏油がどういうタイミングで現れるのか、そして五条の頬の傷の経緯等々…期待もりもりである。

出典:TOHO animation チャンネル, TVアニメ『呪術廻戦』「渋谷事変」第2期PV第3弾(URL: https://youtu.be/PKHQuQF1S8k?si=DhwVjHwoKOZTPnUY)より

芥見先生のコメント

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以上。