漢陽大学サマースクール | 한양대학교 일본단기한국어연수2017

   ご無沙汰しております. 今回は、先日まで参加していた"漢陽大学サマースクール" について共有したいと思います. こちらのプログラムは日本人向けのものですがネットにレビューが見当たらなかったので、検討される方の参考になれば幸いです. 

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   まず、今回私がこのプログラムを選んだ大きな理由は、

  • 他の大学と比べて費用が良心的である
  • 協定校である
  • 日程の都合がいい
  • 教育環境が整っていそうだと感じた

の4点です. 始めは「もう来年は時間がないし、今年最後に海外で学んで、別の分野から刺激を受けたいな」という漠然とした考えでしたので、英語と韓国語、もしくは中国語のプログラムで日程が合うものを調べていました. その中でも価格と日程の希望にピッタリだったのが漢陽大学だったのです. 周りから「何故韓国語なんだ」とよく言われますが、私自身も正直よく分かりません笑 もうある一定の落ち着く領域に入ってしまっているので、語学力をうんと伸ばして就職に役立てるぞ!何級取るぞ!という意識でもなく、ただ一種の言語を学ぶプロセスを楽しんでいるという感覚です. 韓国語自体も愛着がありますが、それよりも母国語以外でコミュニケーションを取るくすぐったさ、教育という面で自分の母国語を生徒に理解してもらうための工夫や授業の体系...などに楽しさを感じています.  そういった考えを基に、今回参加してきました. 

 

   【プログラムスケジュール】

8/6(sun) 入国、入寮

8/7(mon) 歓迎会、クラス分けテスト(筆記・面接)

8/8(tue) 韓国語①(授業の説明や自己紹介など)

8/9(wed) 韓国語②

8/10(thu) 韓国語③

8/11(fri) 韓国語④

8/14(mon) 韓国語⑤

8/16(wed) 韓国語⑥

8/17(thu) 韓国語⑦

8/18(fri) 韓国語⑧

8/19(sat) 韓国語⑨ 

8/21(mon) 筆記試験・インタビュー試験、修了式

8/22(tue) 退寮、出国

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   韓国語の授業時間は9:00-13:00で、希望者は別途料金を支払えば午後のスペシャルアクティビティという文化体験(ダンスや料理、韓服など)の授業も取ることができます. クラス構成についてですが、各クラス10-15人に対して先生1人、 レベル分けは1~7の7段階と細かく分けられているので、参加者全員が自分に合ったクラスで学べたのではないかと思います. レベル分け試験の筆記は文法中心の選択問題や作文が出題されており、内容は比較的易しく設定されていたと思います. 面接試験では、名前、誕生日、出身地など初歩的な部分から始まり、先週何をしたか、韓国での計画、韓国に行くときに家族や友人の反応、韓国語の印象とその理由や学びたい事、住んでいる家の説明、韓国語と日本語の比較などなどとだんだんいろんな表現を使わせる質問に答えていくような進み方でした. 教科書はなんと無料で配布され、CDやサブ教材もついていました.(太っ腹!) 授業の形式はアクティブラーニングで、말하기を強調した内容でした. 去年の梨大でもそうでしたが、授業で使われる先生の韓国語はとても工夫されているので、「言っている意味が分からない」という状況には一回も陥りませんでした. 但し、どうしても同じクラスにおいてでも個人個人の韓国語の力に差はありますが、(私のクラスは韓国語専攻の子が多かった)やはりその子たちは瞬時に学んだことを声に出すことができたり、語彙力もあり、とっさに気の利いた表現が出てくるのですごく刺激になりました. 

   続いて生活面と持ち物について. これは基本的には梨大の時とほぼ同じですが、( 参考:※加筆済 梨大夏短期留学 | 2016 Ewha International Summer College - hand in hand ) また一通り漢陽大学についても書き残しておこうと思います.

  1. 寄宿舎について:女性はハヌリ館というう女性専用の棟に宿泊. 大学のだだっ広い敷地の端っこに位置しているので教室までのアクセスがものすごく悪い. (毎朝階段と坂道ばかりの通学路を20分くらいかけて登っていく) 寮からの最寄り駅は2号線の용답역であるが、バスの方が使いやすい.  (教室の最寄り駅は2号線の한양대) 部屋は基本的に2人部屋になっていて、ベッド、本棚付きの勉強机、クローゼット、トイレ・シャワー・洗面台という構成. 冷蔵庫は部屋になく、1階の冷蔵庫スペースに自分の食料や飲料を保存. 梨大のように個別の部屋のシャワールームと共同シャワールーム2種類あるわけではなく、部屋の何とも言えないシャワールームのみ. 洗濯は地下1階のランドリースペースで可能. (洗濯500원、乾燥1000원) 原則部屋での飲食は禁止で、お菓子や軽食程度なら可能. 率直に言うと住み心地はあまりよろしくない、なんとか約3週間過ごせたという印象. 
  2. Wi-Fi環境について:寄宿舎・学校内で無料のWi-Fiを利用可能. 通信速度も割と速く、途切れてしまうようなエラーも無かった. 
  3. 授業後の行動について:スペシャルアクティビティを取った場合は、午後も授業を受ける日もある. 取らなかった場合は、授業のある日は全部午後にはフリー. 食事は外で食べたり、포장して食べたりしていました. 
  4. 近くの施設について:一番近くの大型スーパーは왕십리역のe martで、初日にここで必要物資を揃える子たちが多かった. (メンターたちが連れて行ってくれる) 教室方面にはATMも多く、郵便局もある.
  5. 起こった&聞いたトラブルについて:腹痛による体調不良、洗濯機が開かない、料金を投入しても洗濯機が起動しない、乾燥機をかけたのに乾燥しない、何故か上の階のトイレと連動して流れる、シャワー後部屋が水浸しになった、シャワールームのドアが開かない

   持って行くべきもの

  • トイレットペーパー2巻ほど
  • ティッシュ2箱あれば十分
  • ビーサン2足
  • ウェットティッシュたくさん
  • クイックルワイパーのような掃除シート
  • シャンプーとコンディショナー
  • 個包装の洗濯洗剤と柔軟剤
  • 延長コード
  • 変換プラグ
  • 折り畳み傘
  • レジ袋たくさん
  • T moneyカード

   持って行って良かったもの

  • ブランケット
  • スプーンたくさん
  • うがい用のコップ
  • ハンガー
  • カーディガンなどの羽織るもの

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食事の写真

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(するどい方は気づいたかと思いますが、梨大出没する頻度が高かったです笑 居心地がいいので...)

   最後に全体を通しての感想を去年の梨大と比較して述べていきたいと思います. まず、良かった点は、文化体験の授業が選択制であったこと、トウミと呼ばれるメンターたちが手厚くサポートしてくれる、クラスが7つのレベルに分けられているので学びやすい、送迎サービスなどが充実していた(無料で空港-寮、寮-空港まで送ってくれる)、授業が充実していた の5点で、逆に不満だった点は、日本人向けのプログラムなのでどうしても日本語が主体になってしまう(トウミも日本語ペラペラの方が多いので余計に)、寮の施設的な問題  の2点です.  プログラムの内容自体は大変満足しましたし、自由時間もたっぷり頂けたため自分で積極的にいろんな場所に足を伸ばせて去年よりも濃密な時間を過ごせたのではないかなと思います. 現地で暮らしながら学ぶというのは大変貴重な体験だと思いますので、ぜひ迷ってる方がいましたら漢陽大学も視野に入れてみてはいかがでしょうか. 下にリンクを貼っておきますので、チェックしてみてください.

Hanyang University : http://www.dic.hanyang.ac.kr/front/incoming/shortterm/school