【呪術廻戦】神回!!アニメ勢による2期 第40話「霹靂」の感想など【宿儺の考察多め】

 11/9(木)に呪術廻戦2期第40話が放送されました。いつも通りアニメ勢の筆者が感想や考察などを語っていきます。

下記より、アニメ呪術廻戦・アニメ放映分の単行本のネタバレ及び、筆者の感想&考察要素を含みます。※

参考)単行本で言うとどの部分か?

 単行本13巻 ・第113話 渋谷事変㉛~第116話 渋谷事変㉞

ファーストインプレッション:

 め~~~~~~~~ちゃくちゃ面白かった。ドラマが濃くて、3話分くらいを見たような満足感だった。言わずもがな神回!!主に恵と甚爾、夏油一派、宿儺と漏瑚のシーンで色々と考えさせられるというか…それぞれ思う事があった。(詳しくはこの後の【シーンごとの感想など】や【考察・疑問など】のパートで述べている。)

 作画も素晴らしかった。今回は影の表現が少ない描き方だった。あの描き方を何と言えばいいか分からないのだが、あの感じ個人的にめちゃくちゃ好きである。NARUTO疾風伝でもああ言った影をあまり入れない作画の回があったのだが、酷く印象的で記憶に残っている。

出典:TOHO animation チャンネル, TVアニメ『呪術廻戦』「渋谷事変」第2期PV第3弾(URL: https://youtu.be/PKHQuQF1S8k?si=DhwVjHwoKOZTPnUY)より

ストーリー構成

 ほぼ原作通りだが、アバンで宿儺vs漏瑚を一瞬見せ、Aパートは恵vs甚爾→パンダ&日下部サイド

シーンごとの感想など

・アバン:漏瑚vs宿儺

 ほんの10秒程度の短いアバンだった。「分かっていた…分かっていたことだ!!だがここまで……!!」という漏瑚の台詞と、宿儺がゲラゲラ笑いながら下降してくる姿。これだけでもう「漏瑚~!がんばれ~~!!!(;;)」と言いたくなってしまう程、押され気味という事が分かってしまった。あの宿儺の邪悪な笑い方、本当にすごいなと思う。諏訪部順一さん素晴らしい…。

・Aパート:恵vs甚爾

 ここの戦闘シーンは原作からかなりボリュームアップして描かれている。特に、建設中っぽい建物内のシーンは甚爾のヤバさが際立っていて「この人本当にどうなってるんだ…」と苦笑してしまう程だ。足踏みをし、その破片をつんつんしながら脱兎を処理していく姿にはもう笑うしかなかった。

・Aパート:パンダ&日下部

 もっちりしたパンダのドアップに心が癒される。とても可愛い。日下部はパンダにそれっぽい事を言っていたが、内心は「死にたくないから危険な場所には行きたくない」「この状況で一人にはなりたくない」である。思わず「こらっ!」と言いたくなるほどの怠惰な態度。非常に人間臭くて笑ってしまった。「パンダ故に渋谷の土地勘はない」という台詞もじわじわくる。そしてそんな2人の前に現れたのは夏油一派のメンバーである。

・Aパート:恵vs甚爾

 渋谷で大暴れする甚爾と逃げに徹する恵。車や標識が飛んできていて、もうめちゃくちゃである。この辺りの描き方もすごかった。動きの緩急や、スピード感だったりが存分に伝わってくる。後、鵺に掴まっている時の恵の顔が可愛い!このカットだけでもいいから配布してほしい。引き延ばして部屋に飾りたい。ちょっと話は逸れるが、目の下に切り傷がで虎杖とお揃いっぽく見える。

・Bパート:硝子と夜蛾学長

 唯一の回復薬である硝子は夜蛾学長と高速の料金所に佇んでいた。どうやら猪野と伊地知は硝子の治療を受けられたようだ…一安心。学長の言う通り、敵からしてみれば他者にも反転術式の使える硝子は真っ先に狙いたいところであろう。硝子や夜蛾学長もこのまま無傷のまま乗り切ってほしい…。また、学生時代を思い出して煙草を吸う硝子には色々考えさせられる。

・Aパート:恵vs甚爾

 引き続き、格上の甚爾との戦闘をどうにか収めようと奮闘する恵。恵がどういう作戦を企てていたのか分かりやすい演出になっていて(かといって説明じみている訳ではなく、カメラワークや見せ方で~という意味)、彼のクレバーさが出ていて良かった。そして接近した後の甚爾のハッとしたような表情。特に声もないのに、”気づいた”というのが分かる絵だった。そして甚爾が直毘人に交渉する回想シーンが始まる。「俺にとってはゴミ溜めでも、才能があれば幾分ましだろ」「もう、どうでもいい」「どうでもいいんだ」という台詞には、「甚爾!!!あんたってやつは;;」と拳を握ってしまった。

 回想を終えると、奥の手の構えを取っている恵が映る。そして唐突に名前を問われ、「伏黒」と答える恵に、「禪院じゃねぇのか、よかったな」と言い残して自害した甚爾。この嬉しそうに口角を上げる表情や、「よかったな」に込められた温かいニュアンス…思わずうるっときてしまったし、「こんなん!みんな好きになるじゃん!!!!!かっこよすぎる!」と情緒を乱された。こんなん狡すぎる…。たった一言なのに、親の愛情を感じさせる声…子安武人さん流石である…。ジタバタしている視聴者と、困惑する恵。恵にとっては、知らないめちゃくちゃ強いおじさんが突然乱入&大暴れしてきて最後名前だけ聞いて自害したんだから、意味が分からいだろう。しかも最後は孫の姿だったし。

・Aパート:やっぱり生きてた…

 恵が一旦真希たちの無事を確認しに行こうとその場を離れようとするも、背後から襲われた。「?!」っと思うと恵が振り返った先にいたのは重面!!!!!!こんの~~っ!!やっぱり生きてたか!!!と顔がしわくちゃになった。どんだけ視聴者のヘイトを集めれば気が済むんだ、重面よ。

・Bパート:夏油一派の会話

 夏油の遺志を継ぐために、偽夏油と組むと述べる祢木と菅田。夏油の肉体の解放を望む枷場姉妹、そしてそのどちらでもないラルゥ。祢木らと対立する考えの双子は双方一触即発状態となったが、「夏油は互いを傷つけ合うことを一番望んでいない」と両者を収めた。「私達は家族。いつかまたどこかで一緒にご飯を食べるのよ」という台詞が特に心に残った。夏油の事も含んでいるのだろうな。地面の亀裂が双方の進む道が違うことを表しているようだった。

 0ではほぼ出番の無かったラルゥだが、今回のやり取りでかなり好きになってしまった。速水奨さんの低音+女性的な喋り方も癖になる。今後活躍するのかしら…。

・Bパート:パンダ&日下部らに対峙する祢木たち

 同行を求める祢木らに対し、敵意を向ける日下部。彼もシン・陰流なのだなという新情報も入手。戦闘が始まっちゃうのかしらと思っていると、背後で大爆発。渋谷中に響く邪悪な笑い声…。もう渋谷はお終いかもしれん…と思う位の絶望感である。諏訪部さんのゲラゲラ笑い、邪悪すぎてもはや癖になる。

・Bパート:宿儺vs漏瑚(神作画

 ここからは宿儺の無双パートであった。そして絵もとんでもない。映画なのではないかと思う程のクオリティだった。原作からさらにボリュームアップされていて、この戦いの激しさや宿儺のやばさが物凄く表現されていた。カメラワークも本当にセンスの塊すぎるし、映す物等で間接的にこのバトルの激しさを表しているのも本当に素晴らしいのだが、こういうどうやって戦うのかという肉付け部分、よくこんなアイデア出せますね?!と思う。この辺は絵コンテだったり、各パートの方のセンスに一任されるのだろうか…前にも述べたが、見てきたんですか?と思うレベルである。

 また、辺りに溶岩が噴き出て渋谷がドロドロになっていく様などからも、劣勢なのだが、ちゃんと漏瑚自身が強いことも理解できる仕組みになっていてすごい。その上で、それ以上に宿儺がやばいんですよというのが理解できる。”漏瑚が弱い”という印象にならないのが凄いなと思う。いやでも、ずっと炎の技を使って精一杯戦っている漏瑚を素手で相手する宿儺本当に強過ぎる。攻撃を放とうとする漏瑚の腕が輪切りにされるのが何度かあったり、溶岩で囲んでも全然効かないし攻撃もひょいひょい躱すしで、あんまりな仕打ちに漏瑚が可哀そうになってきて「がんばれー;;」と応援し始める次第である。

 建物が数軒沈んでいく様もあったが、「渋谷っていうか日本おしまいになっちゃう」という絶望感しかない。あとちょっと笑ってしまったのだが、建物内に入った時に宿儺が漏瑚を蹴り飛ばしながら走り抜けていた。またボールにされちゃって…。不憫でしかない。

 「ほら頑張れ頑張れ、俺が飽きるまで何度でも付き合うぞ?」と漏瑚の首根っこを掴む宿儺にはもうウワァ…としか感想がない。しかも漏瑚の獄ノ番「隕」(文字通り隕石みたいなやつ)が発動され、日下部たちが避難しようとするとこに「ならん」とカットインしてくるとこも恐怖である。思わず動きを止めてしまう日下部たちからも、宿儺がいかにヤバい存在なのかが分かる。まさに、「互いの一挙手一投足が全ての死因にりうる恐怖」である。さらに「よしと言うまで動くのを禁ずる」と言い始める。めちゃくちゃ焦らして焦らして、隕石が迫る直前で「よし」と言う宿儺。原作を確認するとなんともいい笑顔をしている。にこにこだ。宿儺にとって、居合わせた人間がどうなろうとどうでもよくて、ただ自分に従うしかない人間の矮小な姿や、周囲の人間の命が自身の「よし」と言う言葉に掛かっているというその支配感、そういったもので遊んでいるだけというのがよく分かる。宿儺にとってはちょっとした出し物とか余興みたいな感じであろう。

 未だ一発も当たっていない宿儺が、「オマエの得意で戦ってやろう」と言って何かのワードの後に「フーガ」と唱えた。炎が出てきた…。この辺りについては考察パートで後述する。漏瑚に対して同じ炎で戦うっていうのも舐めプっちゃあ舐めプだが、面白い展開だなと思った。そしてOPにもあったような掌印の表現、めちゃくちゃかっこよかった。散らばる硝子が溶けていく様子からも、一帯が高温になっていることが伝わってくる。そしてシネマスコープで構える両者の姿。本当に今回は絵がめちゃくちゃかっこいい!

 急に花御や陀艮の待つ白い空間が出てきて、漏瑚もそちら側へ行ったのだなというのが察せられる。「すまない」と謝り、「また逢えるのを心待ちにしているぞ」と告げるその人間臭さよ…。こういう仲間思いなところもあるから、嫌いになれないのだ。…と思ってると、何故か宿儺が出てきて漏瑚の真意を知り、更に今までの行いについてフィードバックを始める。飢えが足りてなかったぞと言いつつ、「千年戦った中ではマシな方だったぞ。誇れオマエは強い」と賛辞を贈る宿儺。漏瑚は涙を流する。「なんだこれは」「さぁな、俺はそれを知らん」というやり取りも深みがあって印象的だった。

 現実に戻ってくると、漏瑚は炎で焼き尽くされていた。自分の得意な炎で、しかも火力勝負で負けるというのは本当に不憫だったと思うが、呪いの王から認めて貰えて漏瑚もちょっとは救われたのかもしれない。

・Bパート:白髪のおかっぱ呪詛師

 「お迎えに参りました宿儺様」と言うおかっぱ呪詛師。じっと見つめた後「裏梅かっ?!」と言う宿儺は大分嬉しそうである。最初「誰だ」という凍り付いた声音と比較しても分かるように、逢えて相当嬉しそうだ。この呪詛師の名前、そして2人が旧知の仲っぽいことが明かされた。

・Bパート:ピンチっぽい重面

 どうやら何かやばそうな相手と対峙していて、焦っている様子の重面。恵は頭を強く打っているようで、流血も酷く意識もなさそうだ。

・エンディング:特殊ED!新規絵!!!

 裏梅という名前が明かされた辺りからEDのイントロがかかっていて、渋谷事変初となる特殊エンディングとなった。今でも息が切れてしまう程の怒涛の展開というのに、この特殊ED。ここからもっと凄いですよ~とでも言っているようである。

 前回に引き続き、またもや新規絵が追加された!これはもう今後も追加されること間違いなしであろう。今回は、クレープを片手に写る虎杖&恵である。めちゃくちゃ可愛いので目に焼き付けておいた方がいい。

考察・疑問など

・虎杖の肉体の行方

 宿儺と組みそうな裏梅というキャラが接触してしまった事で心配なのは、虎杖の肉体がどうなるか…という事である。裏梅は「お迎えに参りました」と言っていたし、このまま宿儺をどこかに連れて行く可能性が大である。イムリミットが来た後、虎杖が囚われてしまってないか心配だ。東堂助けて…。

・甚爾の良心

 今回の話で、甚爾の唯一の良心は恵に向けられてたのだなと実感した。禪院という柵を捨て、家族も捨て、ただ自分の欲に忠実に生きていたように見えた彼にも、恵に対する情だけはどうしても切り離せなかったのだろうな。どうでもいいと言いながら、大事な存在だったのだ。息子にかけた言葉が「禪院じゃねぇのか、よかったな」だというのもグッとくる。五条先生が何とかしてくれたんだよとか、今先輩や同級生に囲まれて頑張ってるよとか伝えたくなった。言わなくても感じ取っているのだろうけど。

 死後ではあったが、最後に大きくなった息子の姿を見ることができて甚爾も安心しただろうし、嬉しかったろう。禪院家でどんな酷い待遇を受けていたのか不明だが、唯一気にかけていた恵の無事を確認できて彼の人生も報われて良かったなと思った。登場回数は多くない割に特大のインパクトを残し、さらにカッコよさまで視聴者に植え付けて去っていった甚爾…こんな魅力的なキャラだとは思ってなかった。

 恵にしてみれば、信じられないほど強いおじさんが急に現れて急に自死した事になるので、頭の中ははてなマークでいっぱいだろう。万一今後恵が気づくとしてもかなり後だろうな~と思う。今は考える余裕もないし、察するにも情報が少なすぎるので。

・漏瑚の涙

 死後の精神世界と言ったところであろうか、先に逝った花御と陀艮がいる空間へ足を踏み入れた漏瑚は、仲間に「すまない」と謝り、「再び生れ落ちる時は我々ではないが、それでもまた逢える日を心待ちにしている」と告げた。そして宿儺からはフィードバックと、「誇れ、オマエは強い」と賛辞の言葉を受け取る。その言葉を聞いた直後に漏瑚は涙を流して「…なんだこれは」と困惑した様子で最期を迎えた。非常に人間らしい最期だったと思う。

 漏瑚は何故涙を流したのだろうか?圧倒的な強者、自分がたどり着けない位置にいる宿儺という呪いの王からの言葉に、認めて貰えたような、魂が解れたような、ホッとしたような気持ちによって色々な感情が涙になって溢れたのかもしれない。最期の相手が宿儺だったのは不憫だなとも思うが、呪いである漏瑚にとっては一番幸せな死に方だったのかもしれないとも思った。

 宿儺は「さぁな、俺はそれを知らん」と答えたが、”それ”はなんなのだろうと考えてみる。涙の事かもしれないし、涙が出るその状況や感情かもしれない。

・宿儺の術式

 「心配せずとも、術式の開示など狡い真似はせん」と言っていたが、こちらとしては「いや、教えて?!」となった。だが、「知られているものと思っていたが、そもそも呪霊。知らぬはずだ」と宿儺も言っていたので、知っている”術師”は存在するのかもしれない。そして気になるのは、炎の攻撃に切り替える時に聞こえないワードを言っていたのだ。アニメでは暗転した時に「開(フーガ)」が聞こえたので、遅れて聞こえてきたような演出とリアタイ時は思っていた…が、単行本を見てみると「■」「開」となっているし、アニメでも口の動きが「フーガ」ではなかった。開にはフーガというルビ降られているのに、■の方は何もない。意図的に隠されているのだ。あの聞こえなかったワードは今は開示できない情報だということである。

 「■」「開」という文字面を見てみると、意味的には「■を開」とも取れないだろうか。そして「オマエの得意で戦ってやろう」という台詞。その後に炎の技が出てきたということは、もしかしたら宿儺は炎以外も扱えるのかもしれない。数ある選択肢の中から、オマエの得意な炎で戦ってやろうという意味だったのではなかろうか?自分の得意な炎に、火力で押し負けた漏瑚はめちゃくちゃ不憫だが(しかも焼けてるし)、今後相手の苦手な術式を選んでぶつけてくる可能性も全然ありそうだ。怖すぎる。

・裏梅と宿儺の関係

 今回やっと名前が公開された、白髪のおかっぱ頭の呪詛師。彼なのか彼女なのか不明だが、裏梅が宿儺のもとに現れた時、宿儺が「裏梅か?!」と嬉しそうに声をかけていたし、裏梅も「宿儺様、お迎えに参りました」と言っていた。1000年以来の再開…といった具合であろうか?会話の感じを見る限りは、旧友というよりかは主従関係のようにも見える。そして前回も述べたが、声の感じから物凄く忠誠心を感じるというか…。イェレナ感が過ったということで、異常なまでの忠誠心とか執着を持ったキャラだったりしないだろうか~なんて思ってしまった。あと全然根拠はないが、オープニングのSPECIALZの歌詞は裏梅と関係してたりしないかしら~と…。

・今後の宿儺の動き

 宿儺は今回偽夏油と組んでいる裏梅と再会を果たした様子。そして2人は旧知の仲で関係性も良さそうである。ということは…宿儺も偽夏油と組む可能性が非常に高い。非常~に緊急事態である。指15本にしてこの世の終わりみたいな存在の宿儺、そこに作中一番胡散臭い策士な偽夏油が出会ってしまったらもう正直勝てる気がしない。五条先生でも流石に荷が重そうだ。

・宿儺の誉め言葉?集

 特に意味はないが、宿儺のポジティブ?なフィードバックを集めてみた。恵が異様に多くて笑う。

五条

 

 

1

「なんだ貴様が頭ではないのか、力以外の序列はつまらんな」

単行本1巻

 

 

1

「面白い、式神使いのくせに術師本人が向かってくるか」

単行本2巻

2

「いい術式だ」

同上

3

「オマエあの時何故逃げた。宝の持ち腐れだな」

同上

4

「いい、いいぞ、命を燃やすのはこれからだったわけだ。魅せてみろ!!伏黒恵!!」

同上

5

「事情が変わったのだ。近い内、面白いモノが見れるぞ」

同上

6

天上天下、唯我独尊。己の快・不快だけが生きる指針。両面宿儺、彼にとって七海が死のうと真人が死のうとどうでもいい。唯一の好奇はただ一人。それ以外は心底どうでもいい」

同上

7

「いい、それでいい」

単行本7巻

漏瑚

 

 

1

「人間、術師、呪霊、千年前戦った中ではマシな方だった。誇れ、オマエは強い」

単行本14巻

・重面が怯えていた相手 ※次回予告の映像を含む

次回予告の映像も考察のヒントとして含むので、気になる方は飛ばして下さい。※

 ラストで「ふざけんなよ!起きろよ!!クソ術師!!」と重面が追い詰められていて恵に暴言を吐いているシーンで終わったが、ここと次回予告の映像と併せると、伏黒の式神が表に出ているのでは?と思われる。そして次回予告で出ていたのはオープニングで奥の手と思しき掌印と一緒に出ていたマーク(舵みたいなやつ)である。また、予告を見るとその式神の頭上にはあのマークが乗っていて、めちゃくちゃガタイのいい筋肉もりもりのおじさんだった。恵が布瑠部由良由良を使ったのか、何等かの影響で発動されてしまったのか…。その二択が考えられそうである。

 そもそもあのオープニングの掌印は例の奥の手なのかというのもあるが、恐らく合っていると思われる。今まで恵が奥の手を使おうとしていたシーンは幾度かあったが、いずれもあのオープニングと同じ掌印を結んでいる。

 さて、もし恵が奥の手を使ってしまったとしたらとんでもないことである。五条先生が言っていた通り、あれは”死んで勝つ技”なのだ。そして不安な点はもう一つ。宿儺がどういう行動を取るのかということだ。何やらタイミングを狙って恵に接触しそうな雰囲気であり、筆者の中ではそのタイミングとして”奥の手の発動”を1つの候補として挙げている。大丈夫…かな…。すごく心配だ。恵は意識もなさそうなのに、式神が自立しているというのも大変気になる。悪用されそう。…主に宿儺に。というか、もうこんなの渋谷事変が呪術廻戦の山場ですと言われてもいいくらいの話になってくる。でも現状原作はまだ続いている。芥見先生、これ以上の地獄がまだあるっていうんですか…。

・今後の真人の動向

 ついに独りぼっちになってしまった真人。仲間の死を認識しているのだろうか?また、それをどう捉えるのだろうか?真人には漏瑚たちのような情の厚さはなさそうだが、ある程度仲間意識はあったように思える。「皆先に行ったんだね~自分は自分らしくやろ」という感じになるのかなぁ…。オープニングでは虎杖&東堂と楽しそうに戦っていたし、以降も自分の気の向くまま、欲望に真っすぐ行動しそうではある。

・夏油一派の想い

 今回の話は、彼らの絆の深さ、そして夏油への信頼、敬意、愛情そういったものを感じられる回でもあった。そして各々夏油を想ってぶつかり合う姿には、家族のように身を寄せ合っていたことがよく伝わってくる。双子の意見も痛いほど分かって、聞いているこちらも辛い気持ちになる。夏油の肉体の解放を望む者、夏油の遺志を継ぐ者、そのどちらでもない者。各々の考えは異なるが、皆家族であり皆夏油を想っている事には違いない。夏油は生前も死後も苦しんだ人である。近くに寄り添ってくれる“家族”がいて本当に良かった…と今更ながら思った。どうにか夏油の魂が報われてほしいと願うばかりである。

・タバコを蒸す硝子

 「少し学生時代を思い出しまして」と言いながら煙草を吸う硝子はどんな心境だっただろうと思う。

・パンダや日下部たちは無事なのか?

 あの一瞬でその場から離れたようなので、恐らく無事かと思われる。怪我はしているかもしれないが…。

■おまけ:単行本の扉絵が怖い

 前からちょこちょこ思っていたのだが、単行本の扉絵が不穏である。13巻までは、過去編の8巻と9巻を除いて全て明確なキャラクターは描かれていない。描かれているのは、せいぜい呪いっぽいものだったり、呪いか人間かよく分からない者だったり、改造人間っぽい者だったり…そんな程度である。が、共通して言えるのは、「不穏」であること。

 そして、今回めでたくも14巻をアンロックした筆者は表紙を捲って「え?!虎杖…?宿儺?」と驚愕した。アパートの廊下を歩く虎杖らしき人物の後ろ姿が描かれているのだ。おまけに、近くの部屋のドア下には血痕らしき物が。えぇ…と思いながら、今までの扉絵を見てみようと1巻を開いた瞬間背筋が凍った。1巻と14巻の場所が一致しているのだ…。どういうこと…。

おまけ:今後のアニメ呪術廻戦について

 今回でもう第40話で、2期は残すところ8話。このペースで行くと、恐らく2期の内容は単行本16巻くらいまでであろう。そして、1期や2期を踏まえるとアニメの2クール分は約8巻分に相当すると仮定できる。現在の単行本最新刊は24巻なので、次3期が放送されるときはだいたい24巻くらいまでの内容になるんじゃなかろうか。

 アニメ勢なので原作がどんな感じなのか分からないが、どこかのイベントでは「今年こそ完結目指します!」みたいなコメントを芥見先生が残していたので、物語はかなり終盤に差し掛かっているのではと思われる。めちゃくちゃ適当な勘だがアニメ4期分くらいまでのボリューム感と予想してみる。仮にそうすると、今回の2期は劇場版から約1年半で公開されているので(このクオリティを考えると超スピードだなと思う)、素人勘定で多めに見積もって2年半とする。これだけの人気作品なので、完結までノンストップでアニメ化されると思う…という前提の基、次の第3期はだいたい2026年のどこか、第4期は2028年~2029年辺り…で放送されるのではなかろうかと。

 筆者はアニメが放送されてからその話分だけ単行本を読み進めるという追い方をしているので、現在家で眠っている24巻を読めるのは3年後くらいという事である。笑える。しかし1期からこの方法で楽しんでいるので、また待つのみ…という感情だ。待っている間は溜めているアニメや他の趣味に没頭しようと思う。何の話だろうという感じだが、おまけは以上である。

■次回、第41話について

 考察パートでも触れたが、次回は恵の奥の手っぽい式神?がどうして出現しているのかがポイントになってきそうだ。そして重面が痛い目をみる回となりそう。

芥見先生のコメント

 ※未投稿だったので、アップロードを確認次第掲載。

■アニメーターさんの投稿

諏訪部順一さんの投稿

 つい笑ってしまったのでご紹介。

 

以上。